シルバーウィーク中の親世代との運動習慣。一緒に歩く時間で気づいたこと
妻の里美が朝食の片付けをしながら言った。
「お父さんたち、最近歩く量が減ってるって言ってたよ」。
シルバーウィークに実家に帰省したときのこと。
私の両親は60代後半。
仕事を退職して数年が経つが、最近は天気がいい日でも外に出る機会が減ったらしい。
正直、自分たちの親がそんな風に変わっていく様子を見るのは、なんだか複雑な気持ちになる。
翌朝、思い切って父に声をかけてみた。
「一緒に散歩でも行きませんか」。
すると父は意外と乗り気で、母も一緒に来ると言う。
高校生の和也と中学生の美幸も誘ったら、珍しく二人とも付いてくることにした。
実家の近所を歩き始めると、すぐに気づいたことがある。
親たちのペースがゆっくりだ。
でも、それが悪いわけではなく、むしろ自分たちが普段どれだけ急いで生きているかが分かった。
父は季節の花の名前を教えてくれるし、母は昔の思い出を話してくれる。
和也は最初スマートフォンを見ていたが、途中から父の話に興味を持ち始めた。
美幸は「こういう時間も悪くないな」と呟いていた。
歩いているうちに気づいたのは、運動習慣って「どれだけやるか」よりも「誰と、どんな気持ちでやるか」の方が大事なんじゃないかということ。
親世代は若い頃のように無理に運動する必要はない。
むしろ、家族と一緒にゆっくり歩く時間が、心身の健康にもつながるんだと思う。
帰省から戻った今も、週末に家族で散歩するようになった。
親たちとの運動習慣は、自分たちの親孝行でもあり、子どもたちへの大事な教育でもあるんだろう。
新渡戸稲造の『武士道』にも、親を敬う心の大切さが書かれている。
こんな小さなことかもしれないけど、一緒に歩く時間を大切にすることが、本当の親孝行なのかもしれない。
最後に、ここまで読んでくださりありがとうございました。

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