夏の疲労を感じたら確認したい子どもの様子。気づいた親の心がけ
九月も中旬に入ったのに、長男の和也がいつもより元気がないことに気づいた。
朝、起床してくるのが遅いわけではない。
ただ、顔色が少し淡い。
部活から帰宅した時の返事も、いつもより小さい。
こんなことで心配しすぎるのは親の悪い癖だと分かっているが、ふと思った。
これって、夏の疲労が子どもに現れているのではないだろうか。
妻の里美に話すと、彼女はすぐに美幸の様子も見直してくれた。
中学生の美幸は、学校から帰ってきても勉強机に向かう時間が短くなっていたらしい。
いつもは図書館で自習をしてから帰るのに、最近は帰宅後すぐにベッドに横になっていると。
親として気づくべきだったサインが、確実に出ていたのだ。
■ 親が見落としやすい、子どもの疲労の兆候
子どもの疲労は、大人のように「疲れた」という言葉では表現されないことが多い。
むしろ、行動の細かな変化に現れる。
食事の時間に好物を残す。
友人からのメッセージへの返信が遅くなる。
寝る時間は同じなのに、朝起きるのが苦しそうになる。
こうした小さな変化を、親がどれだけ意識できるかが大切だと気づかされた。
新渡戸稲造の『武士道』を愛読している私だが、その中に「観察する力」について書かれた一節がある。
相手を思いやるには、相手の状態を正確に知ることが必要だという意味だ。
子どもに対しても同じ。
毎日の生活の中で、親が子どもの様子を丁寧に観察することが、疲労を早期に発見する第一歩なのだと感じた。
■ 夏の疲労が長引く理由と、親ができる工夫
夏は気温が高く、室内と室外の温度差も大きい。
子どもの体は大人以上に、この環境変化に適応しようとして疲弊する。
加えて、夏休み中の部活動や習い事、そして新学期の準備と、心身にかかる負荷は想像以上だ。
我が家で実践したのは、まず生活リズムの確認だ。
就寝時間と起床時間を意識的に整える。
次に、水分補給をこまめに促すこと。
そして、何より大切だと感じたのは、親が「疲れているんだろう」と認めてあげることだった。
和也に「最近、疲れているんじゃないか」と声をかけると、彼は素直に「そうかもしれない」と答えた。
その後、彼の表情が少し柔らかくなったのを見て、親の言葉がどれほど子どもの心を支えるのか改めて理解した。
夏の疲労を甘く見ず、子どもの小さな変化を見逃さない。
そして、その変化に親が気づき、寄り添う。
こうした親の心がけが、子どもたちの秋への回復を助けるのだと思う。
読んでくださり、ありがとうございました。

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