夏休み中に防災グッズを確認。家族で話し合った大切なこと
里美が「そろそろ防災グッズを確認しておきませんか」と言ったのは、7月の中旬のことでした。
私は営業で忙しく、正直なところ防災グッズなんて買ったら終わり、くらいの感覚でいたんです。
ところが、妻の一言で目が覚めました。
「買ったまま、何年も見ていないものばかりですよ」と指摘されて、ドキッとしました。
そういえば、いつ買ったのか覚えていないものばかり。
賞味期限、電池の残量、中身が何なのか、まったく把握していなかったんです。
■ 夏休みに家族で確認する時間を作った
そこで、夏休みの一日を使って、家族全員で防災グッズを確認することにしました。
和也と美幸も参加させたのは、「自分たちの命に関わることだから」という里美の言葉があったから。
正直者の私は、その通りだと思いました。
リビングの床に防災グッズを全部出してみると、予想外に多くて驚きました。
懐中電灯、ラジオ、非常食、医療用品、その他いろいろ。
でも、電池が入っていないもの、賞味期限が切れているものが結構あったんです。
和也が「これ、いつの?」と聞いてきたときの表情が忘れられません。
自分の子どもに、親の準備不足を見られるのは、恥ずかしいものです。
■ 子どもたちから出た素朴な質問
美幸が「もし地震が来たら、これで何日過ごせるの?」と聞きました。
計算してみると、非常食の量が家族4人分には足りていなかったんです。
才色兼備の娘は、そういうところをちゃんと見ているんだなと感じました。
和也は「ラジオって、これ電池で動く?」と確認してくれました。
長男として頼もしさが出てきた息子が、実際に試してくれたおかげで、電池交換が必要なことに気づけました。
その日の夜、里美と話していて思ったことがあります。
防災グッズを買うことより、それを家族で確認し、話し合う時間の方が、ずっと大切なんだということです。
新渡戸稲造の『武士道』に「備えあれば憂いなし」という言葉があるわけではありませんが、準備と確認は別物なんだと気づきました。
夏休み中にこうして家族で確認できたことで、もしもの時に、みんなが落ち着いて行動できるような気がします。
読んでくださって、ありがとうございました。

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