台風が近づいた時の家族の生活。妻の工夫から学んだ備えの大切さ
週末に台風が接近するという予報を聞いた時、いつもは冷静な妻の里美が珍しく朝からそわそわしていた。
「また来たか」くらいの気持ちで構えていた私だったが、彼女の動きを見ていると、ただ不安がっているのではなく、何か計画的に準備を進めているようだった。
「お父さん、窓のチェック手伝ってもらえる?」と高校生の長男・和也が声をかけてくれた。
私はようやく重い腰を上げて、一緒に家の周りを見て回ることにした。
外に出ている植木鉢を片付けたり、雨樋に詰まった落ち葉を掃除したり、窓の戸締まりを確認したり。
こんなことが大事なんだと、改めて実感した。
家に戻ると、中学生の美幸がリビングで懐中電灯の電池を確認していた。
「あ、お父さん。
これ古いから新しいのに変えておきました」と、いつもより大人っぽい表情で教えてくれる。
妻が「停電になったら困るから、懐中電灯は何個かあると安心」と言っているのが聞こえてきた。
台風が近づいた時の家族の生活の工夫というと、大げさに聞こえるかもしれない。
でも実際には、こうした小さな準備の積み重ねなんだと気づかされた。
妻は「いざという時のために」と言いながら、食料品も少し多めに買い足していた。
子どもたちも自分たちで役割を見つけて動いている。
私はおっちょこちょいなところがあるから、こうした細かい気配りは本来得意ではない。
だけど、家族が一緒に準備を進める姿勢を見ていると、これは単なる防災ではなく、家族が力を合わせる時間なんだと感じた。
武士道では「備えあれば憂いなし」という言葉も大切にされている。
不測の事態に対して、日ごろから心と行動を整えておく。
それは家族を守る責任でもあるんだ。
台風の夜、窓の外は雨音が響いていたが、家の中は落ち着いていた。妻の計画的な準備のおかげで、子どもたちも安心した顔をしている。私も、次の台風シーズンに向けて、もっと主体的に家族の備えに参加しようと思った。こういう時こそ、親としてやるべきことがあるんだと学ばせてくれた家族に感謝です。

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