シルバーウィークに祖父母と温泉旅行。妻の一言で気づいた計画の大切さ
先週の日曜日、妻の里美が突然、リビングのテーブルに温泉旅館のパンフレットを広げていました。
「シルバーウィークに、お父さんとお母さんを温泉に連れていかない?」という提案でした。
正直、私は少し気が進みませんでした。
というのも、高齢の祖父母との旅行は、正直なところ気を遣うことが多いと思い込んでいたからです。
和也と美幸も興味を示したようで、「いいね」と言ってくれました。
ただ、私は頭の中で既に日程や移動手段、宿泊先の選択肢をざっと考えていました。
いつもの癖です。
やるときはやるタイプなので、計画を立てることは得意だと自負していました。
ところが、里美が私に尋ねたのです。
「ちょっと待って。
お父さんとお母さんが温泉旅行で何を一番望んでいるか、考えた?」と。
その一言で、私は立ち止まりました。
正直に言うと、私は移動時間を最短にすること、食事の時間を効率よく組むこと、観光地を回ること、そういった「計画の完成度」ばかり考えていました。
でも、祖父母が本当に望んでいることは、もしかして全く違うのではないか。
そう気づいたのです。
里美の指摘を受けて、私は祖父母に直接、どんな旅がしたいのか聞いてみました。
すると、返ってきた言葉は「ゆっくり、のんびり、家族と一緒にいられることが嬉しい」というものでした。
移動距離や観光地の数ではなく、時間に余裕を持つこと。
疲れすぎないこと。
そして、孫たちの顔を見て、話を聞くことが一番だと言うのです。
■ 計画を立て直す中で気づいたこと
その後、旅行の計画を一から見直しました。
移動時間を短くするのではなく、むしろ余裕を持たせる。
休憩地点を増やす。
宿泊先では無理に観光に出かけるのではなく、温泉に浸かる時間を大切にする。
こういった変更を加えました。
妻は「これで祖父母も喜ぶと思う」と言ってくれました。
新渡戸稲造の『武士道』を愛読書としている私は、相手を思いやることの大切さについて、ずっと本の中で読んできました。
なのに、実際の場面では、自分の計画の完成度を優先してしまっていたのです。
恥ずかしい話ですが、妻の一言がなければ、そのことに気づかなかったかもしれません。
■ 子どもたちの反応も変わった
計画を変更したことを伝えると、和也と美幸の反応も変わりました。
「祖父母とゆっくり過ごす旅なんだ」と理解したのか、二人とも「いいね」と言ってくれました。
和也は「僕たちが祖父母をサポートする番なんだ」と、長男らしい言葉を口にしてくれました。
シルバーウィークの温泉旅行は、まだ先の話です。
ですが、この計画を立てる過程で、私たち家族が本当に大切にすべきことが見えた気がします。
効率や完成度よりも、相手の気持ちを優先させることの価値。
妻に感謝です。

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