敬老の日に親と過ごす秋の温泉。世代を超えた時間の大切さに気づいた
敬老の日が近づくと、毎年のように親との過ごし方を考える。
今年は秋の温泉へ行こうと妻が提案してくれた。
正直なところ、私はおっちょこちょいなので、計画段階で何かしら抜け落とすんじゃないかと心配だった。
でも妻は「大丈夫。
今回は事前に確認しましょう」と優しく笑ってくれた。
親は70代半ば。
足腰はまだしっかりしているが、長時間の移動は少し心配。
そこで気になったのが、車での移動時間だ。
往復3時間程度のコースを選んだ。
妻が「休憩ポイントを決めておくと、親も安心ですよ」と教えてくれたので、1時間ごとに立ち寄れるサービスエリアを確認した。
こういう気配りって、本当に大事なんだと改めて感じた。
温泉地に着いてからは、親のペースに合わせることを意識した。
和也と美幸は最初、温泉に入ってすぐにはしゃぎたい年頃だけど、祖父母がゆっくり浸かりたいという希望に耳を傾けた。
そうしたら、自然と家族全員で同じ時間を共有できた。
湯気の中で親が「こういう時間が一番いい」とぼそっと言ったのを聞いて、私は言葉を失った。
夜の食事では、親が食べやすいメニューを事前に宿に伝えておいた。
これも妻のアドバイスだ。
温泉宿は柔軟に対応してくれて、親は安心して食べることができた。
和也は「おじいちゃん、おばあちゃんのことを考えるのって大事なんだ」と何度も言っていた。
新渡戸稲造の『武士道』で読んだ「孝」の大切さが、ここにあるのかもしれない。
帰路の車の中で、親は気持ちよさそうに眠っていた。
美幸が「お父さん、おじいちゃんたち、いい顔して寝てるね」とつぶやいた。
そう、これが敬老の日に親と過ごす秋の温泉の本当の意味なんだと思った。
計画や準備は大事だけど、相手のペースを尊重し、心からくつろいでもらうことが何より重要なんだ。
今年の敬老の日は、完璧な旅ではなかったかもしれない。
でも親の安心した表情と、家族が一緒にいる時間の尊さを感じることができた。
来年も、この時間を大切にしたいと思う。
読んでくれてありがとうございました。
親世代との移動で気をつけたことも参考になるかもしれません。

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