シルバーウィーク、子どもたちの夜更かしに気づいて秋への切り替えを意識した
シルバーウィークに入って数日。
朝、いつもより遅く起きてくる和也と美幸の姿が目につくようになった。
妻の里美が朝食の準備をしながら、ぼそりと呟いた。
「最近、二人とも夜遅くまで起きてるみたいね」。
言われてみれば、夜中に階段を上る足音がしたり、廊下の明かりがついていたり。
夏休みの間に緩くなった生活リズムが、そのままになっているんだろう。
正直なところ、私は夏の間ずっと「休みなんだから、好きにさせてやろう」という甘い考えを持っていた。
文房具の販売営業という仕事柄、季節の変わり目は忙しい時期。
子どもたちに無理をさせるより、のんびり過ごしてほしいと思っていたのだ。
けれど里美の一言で、ふと気づかされた。
もう秋だ。
学校も始まっている。
このままでは、子どもたちが本当に困るんじゃないか。
その日の夜、私は思い切って子どもたちに声をかけてみた。
別に怒るわけではなく、ただ「秋に向けて、生活リズムを戻していこうか」と。
すると和也は「あ、そっか。
新学期だ」と素直に返してくれた。
中学生の美幸も「寝る時間、遅くなってた?」と気づいていなかったようだ。
夏の間、毎日がのんびりしていたから、時間の感覚がどんどんずれていたんだろう。
翌日から、家族で夜の過ごし方を少し工夫してみた。
夜九時には、スマートフォンやゲームを片付けるルールを作った。
里美が「朝日を浴びるのも大事だよ」と教えてくれて、朝の散歩を家族で始めることにした。
最初は「めんどくさい」なんて言っていた美幸も、三日目には自分から「明日も行く」と言うようになった。
シルバーウィーク中のこの切り替えが、どれだけ子どもたちにとって大事なのか。
学校が始まってから慌てて直そうとするより、今この瞬間に少しずつ調整しておくことの大切さを感じた。
武士道では「準備」を大事にしていると思う。
秋への準備も、家族全員で心がけることで、新学期を気持ちよく迎えられるんじゃないか。
そんなふうに思えるようになった。
里美の気配りに、改めて感謝だ。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

コメント