敬老の日のドライブ。親の疲労を減らすために気をつけたこと
敬老の日の連休を使って、妻の親をドライブに誘うことになった。
往復で三時間ほどの距離だ。
正直、高齢の親を乗せるドライブは初めてではないが、毎回のように妻から「大丈夫?」と確認される。
今回も出発前に妻が声をかけてくれた。
「運転中、親に気をつけてあげることってあるよね」と妻が言う。
素直な私は、「え、何か特別なことあるの?」と返してしまった。
妻は呆れ顔で、いくつかのポイントを教えてくれた。
■ 乗車前に確認したいこと
まず、出発前の確認が大事だと妻は言った。
親が普段飲んでいる薬があるか、トイレの頻度は大丈夫か、腰や膝に痛みはないかといったことだ。
親は気を遣って「大丈夫」と言うことが多いから、こちらから丁寧に聞く必要があるということだ。
私は今まで、親が何か言うまで待っていた。
それでは遅いということに気づかされた。
また、乗り降りのときに手を貸すのは当たり前だが、乗り込むまでの時間に焦らせないことも大切だと妻は付け加えた。
高齢の親は動きが慎重になるから、「まだ時間あるよ」という雰囲気を作ることが、心身の負担を減らすのだという。
■ 運転中の工夫
運転中は、定期的に休憩を入れることが何より大事だ。
妻は「親が疲れたと言わなくても、二時間に一度は休憩を入れるくらいの気持ちで」とアドバイスしてくれた。
親世代は遠慮して、疲れていても黙っていることが多いからだ。
シートの角度やクッションの位置も工夫できることがある。
腰が痛くなりやすい親なら、腰をサポートするクッションがあると違う。
また、車内の温度管理も大事だ。
親は体温調節が難しくなっているから、「暑くない?」「寒くない?」と何度も確認することは、決して過保護ではなく必要な配慮なのだと改めて感じた。
■ 小さな気遣いが心地よさを作る
水分補給のタイミングも気をつけたい。
親は喉の渇きに気づきにくくなっているから、こちらから「飲み物どう?」と勧めることが大事だ。
トイレの心配をして飲むのを控える親も多いから、むしろ「休憩のときにトイレに寄ろうか」と先に提案するくらいの配慮があると、親も心置きなく水分を摂取できる。
妻の話を聞いていて思ったのは、高齢の親とのドライブは、単に目的地に着くことだけが目標ではないということだ。
親が心地よく、安心して時間を過ごせるかが大切なのだ。
武士道の本で「思いやりは行動に表れる」という一節があるが、まさにそれだと感じた。
今回のドライブでは、妻のアドバイスを思い出しながら、親の様子をこまめに見守った。
親も「気持ちよく乗れたね」と笑顔で話してくれた。
小さな工夫が、家族の時間をより良くするのだと実感できた。
この気づきを教えてくれた妻に感謝だ。

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