秋旅行前に妻に指摘されて気づいた準備の工夫
秋旅行の計画が決まった。
和也と美幸も学校の予定を確認してくれたし、妻・里美も「いいわね」と乗り気だ。
ただ、旅の日程と行き先を決めただけで、私は準備完了だと思い込んでいた。
いつもそうなのだが、細かいことは妻に任せればいいと、どこか他人事のようにしていたのだ。
先週の日曜日、妻が居間で旅行の準備について話しかけてきた。
「ちょっと聞いてくれる?」という切り口は、私が何か見落としていることを示唆していた。
妻は優しく、でも的確に指摘してくれる。
「荷物の量を考えてから、何を持っていくか決めた方がいいんじゃないかな」と。
その言葉で、私は自分の準備の進め方がまったく逆だったことに気づいた。
私は「あれも必要、これも必要」と思いついたものから詰め込んでいただけ。
でも、妻が言うように、まずは移動手段や宿泊日数から逆算して、どれくらいの荷物が実際に必要なのかを見極めることが大事だったのだ。
妻は続けた。
「それにね、朝出発する前に家の中をチェックするリストを作っておくと、帰ってきたときに『あ、鍵閉め忘れた』とか『エアコン消し忘れた』とか心配しなくて済むよ」。
なるほど。
旅行中も安心だし、帰宅後の不安も減る。
こういう細かい工夫が、家族全体の心の余裕につながるのだと感じた。
さらに、「各自で必要なものを小さなバッグにまとめておくと、移動中も楽だし、誰が何を持ってるか分かりやすい」という提案も。
和也と美幸も、自分たちの荷物を自分で管理することで、責任感が生まれるかもしれない。
妻に指摘されるまで、私は「旅行の準備」を単なる荷物詰めだと思っていた。
でも、実際には移動の流れを想像すること、家を留守にする際の確認、家族全員が快適に過ごすための工夫が、準備には含まれていたのだ。
新渡戸稲造の『武士道』に「細部に神が宿る」という考えがあるように、旅行も細かい配慮が成功を左右するのだと改めて感じた。
妻の一言が、私の準備の進め方を変えた。
いつもながら、妻からの指摘は私の視点を広げてくれる。
秋旅行が、家族みんなにとって心地よい時間になるよう、今度はしっかり準備を進めよう。
こうした日常の気づきを教えてくれる妻に、心から感謝している。

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