子どもの部活が本格化した夏。家族で工夫した疲労対策の話
7月も後半に入ると、我が家では部活の話ばかりになる。
高校2年の和也はテニス部で大会前の追い込み時期、中学2年の美幸はバレーボール部で夏合宿を控えている。
妻の里美が夕食のときに「最近、二人とも帰ってくるなり冷蔵庫に直行だね」とぽつりと言った。
その言葉で、私は気づいた。
子どもたちが疲れているんだ、と。
正直なところ、私は営業の仕事で外を回ることが多いから、自分の疲労対策は何とかなっている。
だが、成長期の子どもたちが毎日炎天下で活動して、その後に学校の勉強もやるとなると、話は別だ。
新渡戸稲造の『武士道』を愛読している私としては、子どもたちの頑張りを応援するのは親の役目だと思う。
■ 夏の疲労は見た目以上に深い
和也が帰ってきた日の夜、私は彼に「最近、疲れてないか」と聞いてみた。
返ってきたのは「まあ、部活の後は眠いし、足も重いけど」という返事。
その翌日、美幸は「肩が凝ってる」と言って、妻にマッサージしてもらっていた。
子どもたちは自分の疲労を言葉にしないタイプだが、行動に出ている。
妻の里美は、ここで動いた。
彼女は週3でパートに出ているから、昼間は家にいない。
だが、帰宅後に台所に立つときに「冷たい飲み物だけじゃなく、栄養のあるものを意識しよう」と決めたらしい。
おっちょこちょいな私は、その時点では「そっか」くらいの返事だったが、その後の変化を見て、妻の判断の正しさを感じた。
■ 小さな工夫の積み重ね
具体的には、夜のおかずに鶏肉や卵を増やす、味噌汁に豚肉を入れるなど、タンパク質を意識した食事になった。
また、朝食にバナナやヨーグルトを用意するなど、手軽に栄養が摂れるものを増やした。
私が気づいたのは、これらが特別な買い物ではなく、いつもの食材の使い方を少し変えただけということだ。
そして、もう一つ。
我が家では子どもたちが帰宅したら、冷たいタオルを用意するようになった。
冷感タオルを買ったわけではなく、濡らしたタオルを冷凍庫で冷やすだけ。
和也は首に巻き、美幸は額に当てる。
こんなことで変わるのかと思っていたが、二人の顔色が少し落ち着くのが分かる。
■ 親として学んだこと
夏の疲労対策について、ふと考えてみると、子どもたちに特別なものを買い与えることより、日々の生活の中で親がどう気をかけるかの方が大切なんだと気づいた。
妻が「疲労対策」と大げさに言わず、ただ食事を工夫し、帰宅時に冷たいタオルを用意する。
その積み重ねが、子どもたちの心身を支えている。
私は営業という職業柄、商品の良さを説明することが得意だ。
だが、家族の健康は、商品ではなく、親の工夫と気遣いで成り立っているんだと改めて感じた。
和也と美幸が部活を頑張る姿を見ていると、親も頑張らなきゃと思う。
夏はまだ続く。
小さな工夫の積み重ねで、子どもたちの疲労を少しでも軽くできたら。
そう願いながら、今日も台所に立つ妻を見ている。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。


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