夏の疲労を軽くする生活習慣。家族で実践して気づいたこと
八月の中盤、営業から帰宅した私は、ソファに身を投げ出すのが日課になっていた。
朝から外回りで日差しを浴びて、クーラーの効いたオフィスと外気温の差を何度も繰り返す。
気づくと、体は重く、頭はぼんやり。
妻の里美に「最近、疲れた顔してるね」と指摘されたのは、そんな時だった。
正直に「夏は毎年こんな感じだ」と答えると、里美は首を傾げた。
「でも、去年はそこまでじゃなかったよ。
何か変わった?」と。
確かに、去年の夏はまだ余裕があった気がする。
その違いは何か。
里美と一緒に考えてみることにした。
■ 寝る前の過ごし方を見直す
里美が最初に指摘したのは、私の夜の過ごし方だ。
帰宅後、スマートフォンをずっと見ていることに気づかされた。
寝る直前までニュースを読んだり、メールをチェックしたり。
「体は疲れてるのに、脳は興奮したままだから眠りが浅くなってるんじゃない?」と言われて、なるほどと思った。
そこで試したのは、寝る一時間前にスマートフォンを片付けること。
代わりに、長男の和也が読んでいた本を借りることにした。
私は新渡戸稲造の『武士道』を愛読書としているが、夏は別の本も読んでみようと思った。
ゆっくり本を読む時間が増えると、心なしか寝つきが良くなった気がする。
■ 朝食と水分補給の工夫
次に家族で気をつけたのは、朝食と水分補給だ。
中学生の美幸が「朝、ちゃんと食べないと、昼間に疲れやすくなる」と学校で習ったと言ったのがきっかけ。
確かに、私は営業で忙しいと、朝食を簡単に済ませることが多かった。
妻が勧めてくれたのは、朝にタンパク質と炭水化物をバランスよく摂ることだ。
和也も部活で気をつけているらしく、朝食後に水分を意識的に摂るようにしたら、昼間の疲れ方が違うと言った。
営業の移動中も、ペットボトルの水やスポーツドリンクを持ち歩くようにしてから、午後の気力が少し残るようになった。
■ 家族で一緒に休息する時間
そして、気づいたのは「一人で頑張ろうとしすぎていた」ということだ。
里美は週三日のパートで、帰宅後も家事をこなしている。
和也は部活で疲れているはずだし、美幸だって勉強で大変だ。
なのに、私だけが疲労を抱え込んでいた。
家族で試したのは、週に一度、リビングで一緒に休む時間を作ることだ。
特に何もしない。
エアコンの効いた部屋で、それぞれが好きなことをする。
和也は読書、美幸は勉強、里美は手芸。
私はぼんやり天井を見つめることもある。
その時間が、思った以上に心身をリセットしてくれた。
夏の疲労は、気温だけの問題ではなく、生活の習慣や心の持ち方に関係しているのだと気づいた。
完璧を目指さず、家族と一緒にペースを落とす。
そうすることで、夏も悪くないなと思えるようになった。
読んでくださり、ありがとうございます。

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