子どもが寝苦しい夏。親として気づいた睡眠環境の工夫
先週の夜中、美幸の部屋から「暑い」という声が聞こえた。
時計を見ると午前2時。
妻が様子を見に行ったら、寝汗でシーツがびっしょりだったという。
和也も同じで、夜中に目を覚ましているらしい。
夏の夜の寝苦しさは、子どもたちの睡眠を大きく奪っているんだなと改めて感じた。
正直なところ、私自身も夏場の睡眠には悩んできた。
けれど子どもたちの場合は違う。
成長期の彼らにとって、質の良い睡眠がどれほど大切か、ふと考えるようになった。
部活に、勉強に、毎日を頑張っている二人が、夜間に何度も目を覚ましていては、体力の回復も、心身の発達も難しいのではないか。
その思いから、家族で夏の睡眠環境について話し合うことにした。
■ 寝苦しさの原因を家族で整理してみた
妻が指摘したのは、室温と湿度のバランスだ。
エアコンを一晩中つけるのは電気代も気になるし、かといって切ると朝方の蒸し蒸しした空気で目が覚める。
そこで気になったのが、寝具そのものの工夫だ。
和也の部屋は窓が西向きで、日中の熱がこもりやすい。
美幸の部屋は湿度が高く、朝になると枕周りが湿った状態になっているという。
原因は一つではなく、部屋の向き、通風、寝具の素材、室温管理など、いくつもの要素が重なっているのだと気づいた。
■ 試してみた小さな工夫たち
妻の提案で、まずシーツと枕カバーを綿麻混紡のものに替えてみた。
吸湿性と放湿性が良いと聞いたからだ。
次に、夜間の空気の流れを作るため、小型のサーキュレーターを導入することにした。
エアコンの冷気を部屋全体に循環させ、同時に湿った空気を逃がすという狙いだ。
また、敷きパッドについても調べてみると、冷感素材のものが市場に多くあることを知った。
接触冷感という技術で、寝た時の温度感覚を和らげるらしい。
完全に寒くするのではなく、不快な蒸し蒸し感を軽減するという考え方が、子どもたちにとって良さそうだと感じた。
■ 親として気づいたこと
これまで、子どもたちの夏の疲れは部活や勉強のせいだと思っていた。
けれど実は、夜間の睡眠不足が日中の疲労を増幅させていたのではないか。
新渡戸稲造の『武士道』に「心身の調和」という言葉があるが、まさにそれだ。
親として、子どもたちが十分に休息できる環境を整えることは、正当な責任なのだと改めて感じた。
完璧な睡眠環境を作ることは難しいし、何か一つの商品で全てが解決するわけではない。
だからこそ、室温、湿度、寝具、通風といった要素を、家族で一緒に考え、試行錯誤する過程が大事なのだと思う。
子どもたちも、自分たちの睡眠について意識するようになった。
その変化だけでも、親として嬉しい。
夏の夜はまだ続く。
完璧を目指さず、子どもたちが少しでも心地よく眠れる環境を、家族で一緒に作っていきたい。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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