消費者物価指数のニュースを聞いた夜、食材の値段を体感した買い物
土曜の夕方、美幸と二人で近所のスーパーに寄った。
今夜は鶏肉と野菜を使った鍋にしようという話になり、かごを持つのは私の役目だ。
前日のテレビで、消費者物価指数という言葉が流れていた。
正直に言うと、数字の意味はよく分かっていない。
聞き流していたのが本音だ。
■ 体感と数字のあいだ
売り場に入ると、卵のパックが目に入った。
以前は何となく手に取っていたのに、今日は値札の前で足が止まる。
鶏肉も同じだった。
「前より高いかな」と思いながら、結局いつものものをかごに入れた。
かごに豆腐を二つ入れてしまい、美幸に指摘された。
おっちょこちょいは、買い物でも健在である。
レジの前で、美幸がぽつりと言った。
「お父さん、そのキャベツ、先週より高くない?」美幸は細かいところによく気づく。
私は首をかしげたが、比べられるほど記憶には残っていなかった。
帰り道に美幸が教えてくれたのは、ニュースの数字はたくさんの品物をまとめて平均した「全体の目安」のようなものだということだった。
中学の社会で習ったのだそうだ。
自分の財布で感じる値段と、数字で語られる物価は、同じものを見ているようで少し違うらしい。
■ 食卓で聞いた家族の声
家に帰ると、里美が冷蔵庫に牛乳をしまっていた。
「牛乳も上がったよね。
パートの休憩室でも、その話で持ちきりだったのよ」と笑う。
週に三日働く里美は、家計の変化を肌で感じているのだろう。
和也は鍋の話より、ご飯のおかわりの話に夢中だ。
高校生の食欲は、物価の数字とは関係なく勢いよく増えていくらしい。
私は対策を考えるより、ご飯を多めに炊くことにした。
食卓で美幸は「数字は数字、うちの鍋は鍋」と言って笑った。
その一言に、私は少し肩の力が抜けた気がした。
■ 次の買い物で試したいこと
次の買い物では、値札を見るついでに、いつもの品の値段を簡単なメモに残してみようと思う。
自分の体感と、ニュースの数字がどのくらい重なるのか、少しずつ見えてくるかもしれない。
買い物の失敗から見直した家計のやりくりについては、こちらの記事にも書いています。
読んでくださったあなたの食卓では、最近どんな食材の値段が気になっていますか。
読んでくださり、ありがとうございます。

コメント