シルバーウィークの親世代との車中泊。快適さを高める工夫を妻に学んだ
シルバーウィークに両親を連れて温泉地へ向かう計画が立ち上がったのは、八月の中旬のこと。
妻の里美が「今年は親世代も一緒に行きませんか」と提案してくれたのがきっかけだった。
私たちは往路で一泊、復路で一泊の車中泊を検討していた。
正直なところ、両親が車の中で眠れるのか、腰や首に負担がかからないか、そうした不安がぐるぐると頭の中をめぐっていた。
妻は私の心配を察したのか、さっそく調べ始めた。
「車中泊って、ちょっとした工夫で随分と変わるらしいですよ」と言いながら、スマートフォンの画面を見せてくれた。
そこには、車用のマットやクッション、小型の照明など、様々な商品が並んでいた。
実際に妻が選んだのは、厚みのある車中泊用マットと、首や腰を支えるためのクッションだった。
和也と美幸も興味を持ち、「おじいちゃんおばあちゃんが快適に寝られるなら」と協力的だ。
妻は続けて、「窓に貼るサンシェードもあると、朝日で目覚めずに済みますし、プライバシーも守れます」と説明してくれた。
準備段階で気づいたのは、快適さというのは単なる贅沢ではなく、相手への気遣いの表れだということだ。
両親が少しでも疲れずに移動できれば、その後の温泉での時間もより良いものになる。
新渡戸稲造の『武士道』に「思いやりは行動に表れる」という意味の一節がある。
まさにそれを妻の準備から感じた。
出発前の夜、家族で最終確認をしたとき、和也が「パパ、これなら親父さんも喜ぶんじゃない?」と言ってくれた。
子どもたちも親孝行の大切さを学んでいるんだなと、嬉しく思えた。
シルバーウィークはまだ先だが、この準備の過程で、家族で親世代を思う時間が生まれた。
完璧な計画よりも、相手のことを考えた小さな工夫の積み重ねが、旅の思い出を豊かにするんだと改めて感じています。
読んでくださり、ありがとうございました。

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