夏のキャンプ前夜。妻に指摘されて気づいた準備の落とし穴
明日はいよいよキャンプだ。
和也と美幸も朝から荷物をまとめるのを楽しみにしている。
私も仕事帰りに家に着いて、ざっと確認したつもりだった。
テントにシュラフ、寝袋、懐中電灯、クーラーボックス。
リストを見て「よし、大丈夫」と思った矢先のことだ。
妻の里美が私の荷物チェックリストを見て、首をかしげた。
「ちょっと待ってよ。
懐中電灯は何個あるの?」と聞かれた。
私は「1個あれば十分だろう」と答えた。
その瞬間、里美はため息をついた。
「一人1個ずつ必要でしょ。
それに、予備も。
夜間に誰かが迷ったら?子どもたちが暗い中でトイレに行ったら?」と言われて、ハッとした。
そういえば、去年の海での家族連れの話でも、懐中電灯の不足で困った家族がいたというニュースを見かけた気がする。
その後、里美に指摘されたのが、虫対策だ。
虫除けスプレーは持っているが、蚊帳や虫よけネットは?キャンプ場によっては夜間に大量の虫が集まることもある。
子どもたちが寝ている間に刺されたら困る。
防虫ネットを張ることで、ぐっすり眠れるというわけだ。
さらに、応急手当キットも「最低限の絆創膏だけか」と指摘された。
キャンプではケガや虫刺されが増える。
消毒液、軟膏、包帯なども必要だと気づいた。
正直に言うと、私はアウトドアの楽しさばかりに目がいって、「もしも」のことを後回しにしていた。
テントを立てる、火をおこす、食事をする。
そういった目に見える準備に気を取られていたのだ。
でも、家族が安全に過ごすには、見えない部分の準備こそが大切なんだと改めて感じた。
懐中電灯の予備、虫対策、応急手当。
こうした細かい準備が、いざというときに家族を守る。
里美に感謝を伝えると、彼女は笑顔で「これが妻の役目」と言った。
正直に自分の見落としを認められる妻がいることに、改めて感謝している。
明日のキャンプは、きっと安心して楽しめるだろう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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