侍ジャパンの日程を手帳に書いた週末、家族の予定と私の勘違い話
土曜の朝、朝ごはんのテーブルで和也が「今週末、侍ジャパンの試合があるんだって」とスマホの画面をこちらに向けてきた。
高校生になってから、野球の話を自分から振ってくることが少なくなっていたので、少し嬉しくなった。
私は食後のコーヒーを飲みながら、「それなら家族で観られたらいいな」と答えた。
文房具の営業をしていると、手帳に予定を書く癖が自然と身についている。
そこで、机の上の週間手帳を開いて、すぐに書き込むことにした。
■ 書き込んだ直後に気づいた一本線
スマホで日程を調べてみると、情報が思ったより多くて、どの試合のことか迷った。
日付を探して、ペンでさらさらと書いた。
書き終えてから、ふと欄の上の数字を見て手が止まった。
一週ずれている。
こういうところで、私はやらかしがちだ。
急いで確認するほど、書く欄を一つ間違えてしまう。
しかも今回は週末の予定なので、家族の予定と重なる可能性もある。
■ 家族の予定表と照らし合わせた昼
昼前、パートから戻った里美が、冷蔵庫の横のホワイトボードを見て首をかしげた。
「今週末の欄に侍ジャパンって書いてあるけど、来週じゃないの?」我が家では、家族の予定をこのボードに色分けして書くのがルールになっている。
私は手帳を開いて、ペンの色を確かめた。
書いた日付は確かに一週ずれていた。
そこへ部屋から出てきた美幸が、ちらりとこちらを見て「お父さん、それ来週の欄だよ」と淡々と言った。
中学生とは思えない落ち着きで、説明も的確だった。
和也は横で笑いをこらえきれず、「父さん、そういうとこ変わらないよな」と肩を揺らした。
私は「しっかりしてくれ、長男」と返したが、一番しっかりしていなかったのは私だ。
恥ずかしかったけれど、家族に笑われるのは悪くなかった。
■ 書き直しと、確認の習慣
二重線で消して、正しい週に書き直した。
ただ、日程は変わることもあるので、最終的には公式の発表で確かめておくのが安心だと思った。
ネットの情報を写すときに間違えるのは、いつもの私の失敗パターンだ。
手帳は書いたら終わりではない。
家族の予定を一つにまとめる場所として、週の初めにボードと見比べる。
そういう小さな手間を入れるだけで、食い違いはずいぶん減るのだと思う。
夜、書き直したページを見返しながら、少し反省した。
おっちょこちょいな私でも、家族が横で拾ってくれる。
その頼もしさをありがたく感じた夜だった。
読んでくださってありがとうございます。
手帳の中にも、同じような一本線が引かれていないか、一度確かめてみてください。


コメント