敬老の日の温泉旅行。祖父母との時間を大切にするための準備のポイント
敬老の日が近づいてきた。
妻の里美が「そろそろ祖父母と温泉旅行の計画を立てましょうよ」と声をかけてくれたのは、お盆が終わった直後のことだった。
私たちの両親はまだ元気だが、年を重ねるごとに疲れやすくなっているのを感じていた。
子どもたちも成長して、こういう機会は本当に貴重だと改めて思う。
ただ、正直に言うと、旅行の計画となると私はいつもおっちょこちょいだ。
「温泉に行けばいいでしょう」くらいの軽い気持ちで考えていたら、里美に苦笑いされた。
「年配の両親と一緒だからこそ、準備が大事なんですよ」と。
その通りだ。
■ 気づかずにいた、祖父母のための配慮
里美が指摘してくれたのは、移動時間の長さ、温泉の温度、部屋の段差、食事内容など、細かいけれど大切な点ばかりだった。
長時間の車移動は祖父母の体に負担がかかるから、途中で休憩を多めに取ること。
温泉の温度が高すぎないか確認すること。
和室より洋室のほうが足腰が楽なこと。
「お父さんは血圧の薬を飲んでるから、塩辛い食事は避けたほうがいい」という具体的なアドバイスまでもらった。
私は仕事で営業をしているから、相手の気持ちを読むのは大事だと新渡戸稲造の『武士道』でも学んでいる。
なのに、身内の親のことになると気が緩むのだろう。
恥ずかしい話だが、妻がいなければ見落としていたに違いない。
■ 実際に準備してみて気づいたこと
温泉旅行の予約を取る前に、まずは両親に直接、体調のことや希望を聞いてみた。
祖父は「階段が少ないところがいい」と言い、祖母は「朝早く起きなくて済む宿がありがたい」と話してくれた。
こんな簡単なことすら、事前に聞かなければわからなかった。
持ち物リストも里美と一緒に作った。
常備薬、湿布、老眼鏡、補聴器の電池など、年配の両親が必要とするものを洗い出した。
高校生の和也と中学生の美幸にも「おじいちゃん、おばあちゃんのお手伝いをしようね」と話しておいた。
子どもたちも喜んで、荷物運びや移動時のサポートを約束してくれた。
敬老の日の温泉旅行は、ただ親孝行をするための時間ではなく、家族全体で相手のことを考える練習なんだと気づいた。
完璧な準備ができるかどうかより、祖父母を思う気持ちが大事なのだと、里美のおかげで学べた。
今からワクワクしている。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

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