秋の紅葉狩りで親世代と楽しむ。体力に合わせた計画の立て方
妻の両親が秋の連休に泊まりに来るという話が決まったのは、先月のことだった。
里美は早速、「せっかくだから紅葉狩りに行きましょう」と提案してくれた。
正直、私は少し不安だった。
妻の父親は70代半ば、母親も68歳。
自分たちと同じペースで山道を歩けるか、正直なところ見当がつかなかったのだ。
やるときはやる性分の私だが、この時は慎重になった。
新渡戸稲造の『武士道』に「相手を思いやる心」という一節があるが、まさにそれが必要だと感じたのだ。
■ 事前に親世代の体力を聞く大切さ
妻に両親の様子を詳しく聞いてみた。
すると、父親は週に2、3回は散歩をしているし、母親も週3でパートに出ているから、そこまで弱っているわけではないということだった。
ただし、「山道は久しぶり」とのこと。
これが大事な情報だった。
ふと考えたのだが、同じ「歩く」でも、平坦な道と山道では負担がまるで違う。
私たちが当たり前にこなしていることが、親世代には大きな挑戦になるかもしれない。
そこで、里美と一緒に候補地を調べることにした。
■ 紅葉スポット選びで気をつけたこと
インターネットで調べると、紅葉狩りのスポットは星の数ほどある。
その中から、私たちが選んだ条件は三つだった。
一つ目は、往復1時間程度で歩ける距離であること。
二つ目は、トイレや休憩所が整備されていること。
三つ目は、急な坂道が少ないこと。
この三つを満たす場所を見つけるのに、思った以上に時間がかかった。
けれど、ここが妥協できない部分だと思った。
親世代と楽しむ秋の紅葉狩りは、スピードを競うものではなく、一緒に季節を感じることが目的だからだ。
■ 当日に向けた準備と心構え
和也と美幸にも、「おじいちゃん、おばあちゃんのペースに合わせようね」と伝えておいた。
子どもたちも素直に頷いてくれた。
実は、この経験が子どもたちにとっても大切だと思ったのだ。
年上の人を思いやることは、武士道の本質でもある。
当日の朝、里美が用意していたのは、モバイルバッテリー、常備薬、そして適度な栄養補給用のお菓子。
おっちょこちょいな私なら忘れてしまいそうなものばかりだ。
妻の細やかさに、いつも助けられている。
親世代と一緒に紅葉を眺めるとき、大事なのは目的地に到着することではなく、その過程で交わす会話や笑顔だと気づいた。
体力に合わせた計画を立てることは、相手を尊重する姿勢そのものなのだ。
今年の秋は、そうした家族の時間を大切にしたいと思っている。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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